本紙掲載日:2023-05-09
(7面)

初夏を感じながらゆったりと…

茶道裏千家淡交会延岡分会の慈善茶会

裏千家淡交会延岡分会の慈善茶会

 茶道裏千家淡交会延岡分会(黒木宗悦分会長)の慈善茶会が7日、延岡市の延岡城・内藤記念博物館の和室であり、訪れた人は初夏の風情の中でゆっくりとしたひとときを楽しんだ。

 このうち、薄茶席は一休山主宗一筆の軸「緑水繞青山(緑水青山をめぐる)」、唐津焼の花入れにロウバイなどを生けたしつらえに、100歳を迎えた鵬雲斎千玄室大宗匠が愛用する万代屋釜(もずやがま)、希少な五節の茶しゃくを使用。季節の移ろいを告げる小雨が優しく降り注ぐ日本庭園のみずみずしい景色の中、参加者は心静かにもてなしを受けた。

 新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、来場者に対策は求めなかったが、少しでも安心してもらえるようにと会員は全員マスクを着用し、茶器も煮沸消毒するなどの感染防止策を継続。慈善茶会の益金は公益財団法人デイリー健康福祉事業団への寄付を通して、健康福祉に役立てられる。

 同延岡分会は先月の延岡今山大師祭(14〜16日)でも呈茶で参拝者をもてなすなど積極的に地域活動に貢献しており、黒木分会長は「お茶も農家の方が汗水を流して作ってくださっている。小さなお子さんにも茶会に来ていただき、広く伝統文化を体験していただければ」と期待を込めた。

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