本紙掲載日:2023-05-09
(2面)

アサギマダラを呼び込もう

アサギマダラプロジェクトについて、ユーモアを交え楽しく説明した木城町地域婦人連絡協議会の甲斐会長(右端)ら
濵田会長(左端)ら門川町ボランティア連絡協議会の役員の皆さん

高齢者の癒やしに・新プロジェクト-門川町

 門川町ボランティア連絡協議会(濵田繁会長)の2023年度定期総会は4月29日、同町総合福祉センターで開き、環境美化活動として新たに、フジバカマを植栽して千キロ以上を旅するチョウ・アサギマダラを呼び込む「アサギマダラプロジェクト」に取り組むことを決めた。「いずれは1人暮らしの高齢者の癒やしにつなげたい」と意気込んでいる。

◆木城町地婦連の取り組み参考に

 町内で増えている1人暮らしの高齢者のため、以前から癒やしにつながる活動を模索していた濵田会長。同プロジェクトに数年前から取り組んでいる木城町地域婦人連絡協議会(甲斐恵子会長)の存在を知り、この日の議案審議後、甲斐会長ら会員4人を講師に招き、経緯などを詳しく聞いた。

 きっかけは約3年前、甲斐会長が木城町の町民文化祭で、アサギマダラを呼び込むためフジバカマの植栽に取り組んでいた地元の高齢者クラブと出会ったことから始まった。その時、山形県でマーキングされたアサギマダラが同町に飛来していることを初めて知り、とても感動したという。

 そこから会員宅の庭を中心にフジバカマの植栽に取り組み始めた。やがて春と秋、アサギマダラが飛来するようになると、会員たちに変化が表れ始めたという。

 それまでガラケーしか操作できなかった会員が、アサギマダラを撮影するためにタブレットを使いこなすようになったり、飛来していないか気になって30分ごとに庭に出ているうちに足腰が強くなったりした会員も。互いに「うちげん(わが家)のアサギマダラ」と呼んで自慢し合っているという。

 ユーモアを交え楽しく説明した甲斐会長。「感動して始めたことだが、それぞれの自宅の庭に植えることで『うちにも来たよ』と会話が生まれるようになった。それが、このプロジェクトの良いところ。なんて楽しい取り組みだろうと思う」と、その魅力を語った。

 出席者は早速この日、木城町地域婦人連絡協議会から寄せてもらったフジバカマの苗を持ち帰り、後日、アサギマダラプロジェクトの一歩として、それぞれ自宅の庭などに植栽した。

 なお、定期総会では役員改選もあり、濵田会長、黒木洋子副会長らを再任した。任期は2年間。

役員体制は次の通り。
会長=濵田繁▽副会長=黒木洋子▽理事=原田朋保、請関義人、津島美和子、安藤誠、藤田結、安田良一、大石隆治、中川英子、米良公美子。

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