地区の安全など願う

古川水天宮の水神祭り−延岡市岡富町

　延岡市岡富町にある古川水天宮の水神祭りは４日、同町公民館であった。小さな子どもから一般まで地域住民約８０人が参列。水の恵みに感謝し、水難消除や五穀豊穣（ほうじょう）、区の安全などを祈願した。

　古川水天宮は「旬鮮工房源太」（同市北小路）の西側に祭られている。この日は雨のため、公民館内に設けた祭壇前で神事を行った。

　同町は市の区画整理事業に伴って新しい住宅が立ち並び、年々住民が増加。特に若い家族が多く、小学生だけで１００人以上いるという。

　同町区（日�眄擬ゞ萃后■横牽言ぢ咫砲�主催した神事では子どもたちが最前列に並び、大人に教わりながら二礼二拍手一礼や玉串の奉てんを行い、祈りをささげた。

　神事後は、五ケ瀬川に向かって隊列を組み移動する「浜下り」で供え物の米や塩、カッパの好物とされるキュウリやナスなどの野菜を川に投げ入れるのが恒例。今回は川に投げ入れる代わりに、参列者に向けて子どもがステージに上がって野菜などをまき、館内に歓声が上がった。

　「水害が多かった地域。できるだけ被害がないように祭りが続いてきたのではないか」と幼い頃から祭りを知る日�盒萃后複僑掘法�参列者からは子どもたちが多数参加していることを喜ぶ声も聞かれた。

　水天宮は福岡県久留米市に総本宮が鎮座し、天之御中主神（アメノミナカヌシノカミ）や壇ノ浦の戦いで入水した安徳天皇らを祭る。水と子どもの守り神として知られている。岡富町の水天宮は１９５５年、初代と９代市長を務めた仲田又次郎が勧請（かんじょう）寄進。同町はかつて古川区の一部だった。