本紙掲載日:2023-05-11
(7面)

韓国の食、文化楽しむ

王族伝説残る南郷で春まつり-美郷

◆地場産品の振る舞いや販売も

 朝鮮半島「百済」の王族伝説にちなみ、韓国文化を楽しむ「百済の里春まつり」が3日、美郷町南郷神門の百済の館と南郷茶屋周辺であり、町内外から訪れた多くの人でにぎわった。

 この日は、青空が広がる絶好の行楽日和。来場者たちは、百済時代の国宝や重要文化財のレプリカなどが展示されている百済の館を見物したり、韓服のチマ・チョゴリを試着したりして韓国の雰囲気を楽しんでいた。

 南郷茶屋周辺では、ヤンニョムチキン、チヂミなどの韓国料理や地元団体による地場産品の販売、美郷米としし汁、キムチの振る舞いがあり、用意されたテーブルで昼食を取りながらゆっくりと休日を楽しむ姿が見られた。

 延岡市から祖母、母と訪れていた山野内藍璃さん(11)はチマ・チョゴリを試着し「かわいいから、(同まつりに)来たときは試着している。今から食べる韓国料理も楽しみ」と満喫していた。

 今年のまつりには、神門中区ちくせん(若杉茂善委員長)も参加した。ウドやユキノシタなど山菜の天ぷらを振る舞い、来場者から喜ばれた。

 若杉委員長は「おいしいと好評で良かった。今後もイベントに参加して、少しでも中区や南郷、町に訪れる人が増えてくれるとうれしい」と話した。

 同町南郷は、朝鮮半島の百済王家の一族が流浪の末たどり着いたという伝説が残っている。旧南郷村時代から百済の里づくりを行って韓国と縁を結び、現在も交流を深めている。

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