本紙掲載日:2023-05-15
(2面)

日本一を懸けて熱戦

試合後に健闘をたたえ合うO―70代表の選手

60、70歳以上−シニアサッカー全日本大会

 シニアサッカーの日本一を決める第23回全日本O―60(60歳以上)大会と第17回全日本O―70(70歳以上)大会は12〜14日、宮崎市のアミノバイタルトレーニングセンター宮崎を主会場に開かれた。本県代表を含め全国から28チームが集結。最高齢82歳までの選手が全力でプレー、応援し、熱戦を繰り広げた。本県代表に選ばれた県北選手も躍動した。主催は日本サッカー協会(JFA)。(8面に写真特集)

 O―60大会には、開催地枠の本県代表と関東など各地方の代表合わせて16チーム、O―70大会には12チームが出場。両大会とも4チーム1グループのリーグ戦を行い、各グループの上位計4チームによるトーナメント戦で競った。

 本県代表には県北から延岡FCの選手らが選ばれており、O―60に入った延岡サッカー協会前理事長の中川勝博さん(67)は「この年までやってよかった」と笑顔。新たに整備された同センターにも触れ、「延岡にも、いつまでもサッカーを楽しめる施設があれば」と願った。

 O―70には県北関係者9人が選出。チーム最高齢で、県北の女子サッカーチーム「プリンセス・カメリアFC」コーチの長浜信義さん(81)は「宮崎初開催の大会に出られてうれしい。いつまでサッカーができるか、チャレンジしていきたい」と意欲を見せた。

 県北9人のうち3人は、1966(昭和41)年のインターハイ(青森県)などに出場した延岡工業高OB。青春時代を共に過ごした仲間の応援に訪れた歳納繁太さん(73)=延岡市出身、東京都在住=は「プレーしている姿が若々しかった」、黒木充男さん(74)=日向市=は「一緒にやっていた頃を思い出した。動けることが素晴らしい」と同級生らをたたえた。

 O―60は予選リーグを突破したが、神奈川県代表との準決勝で0―1で惜敗。O―70は予選リーグ2勝1敗の2位で、決勝トーナメントには進めなかった。

 O―70の主将を務めた同校OBの寺田巧さん(74)は、66年のインターハイで敗れた相手選手がいる東京都代表に57年越しの雪辱を果たそうと臨んだが、0―1でかなわず「悔しい」と一言。今後は「できるまで続けたい」と話し、「下の世代にはもっとうまい選手がいる。宮崎のシニアはどんどん強くなっていくし、全国大会で好成績を収めてくれるはず」と後輩に託した。

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