本紙掲載日:2023-05-15
(7面)

情緒あふれる町並み描く

恒例のスケッチ大会−美々津中

 日向市立美々津中学校(山之口雅彦校長、67人)は12日、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている地元の美々津町立縫地区でスケッチ大会を開いた。生徒は思い思いの場所に座り、江戸時代から昭和初期に建てられた情緒あふれる町並みを描いた。

 大会は全校生徒が参加する同校の恒例行事。地元の素晴らしさ、美しさを再発見し、郷土愛を育むことなどを目的に毎年開催している。

 この日は、午前中に現地で下書きを行った。構図を考えながら建物、施設などの前に座り、当時の面影を残す風景を画板の上に広げた画用紙に描いた。

 生徒は、伝統構法で建てられた家や倉庫など独特のたたずまいを書き写すことに苦労しながらも鉛筆を走らせ、何度も建物を見直したり、友人らと相談したりしながら、街並みを写し取っていった。

 午後からは、学校で仕上げ。下書きに絵の具などで色付けし、作品を完成させた。3年生の藤間大地さん(14)は、「石畳や瓦など細かい部分までしっかり描いた。色塗りまで根気強く取り組み、3年間の集大成として仕上げたい。美々津の良さを再認識できた」と話した。

 同校によると、生徒の作品は校内の審査を経て表彰するほか、同地区内の美々津軒、市歴史民俗資料館で展示する予定という。

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