本紙掲載日:2023-05-15
(6面)

「大きく育って」

コットンの種まき体験−西階中

 延岡市立西階中学校(川原寛幸校長、303人)の1年生が12日、同校でコットンの種まきを行った。来月には苗を植え付け、11月に収穫、その後、コットンを使った作品づくりも予定しており、1年かけて学びを深めていく。

 同校は一昨年から、コノハナロード延岡市民応援隊のコットンリーダー武田弘子さん(82)=南一ケ岡=らの協力で、苗の植え付けや収穫などを体験。今年は、武田さんや同校の「種から植物を育てる経験をしてほしい」という願いもあり、苗作りから生徒が行うことになった。

 この日は学級ごとに種まきを行った。ポットに土を入れ、発芽しやすいように水に漬けておいた種2個を置いて土をかぶせて完成。今後、1カ月ほど水やりしながら育て、来月には同市野地町のコノハナロードで、苗を植え付ける。

 1組の佐藤璃空翔さん(12)は「種には綿が付いていてフワフワ柔らかくて気持ち良かった。苗が均等に育って、植えた後はきれいな美しい空間になってほしい」、高見奏志さん(12)は「大きく育ってほしい。育てたコットンで作品を作り、家族にプレゼントするのが楽しみ」と話した。

 学習は地域について知る活動の一環。コットンは同市発祥の旭化成が製造しているベンベルグが、コットンリンターと呼ばれる綿花の種の産毛を原料とすることにちなみ、武田さんらが同所で育てている。今後そのような経緯も学ぶ予定で、生徒たちは「地域や植物についてもっと知りたい」と張り切っていた。

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