本紙掲載日:2023-05-17
(1面)

オオキンケイギク−特定外来生物

鮮やかな黄色の花を咲かせるオオキンケイギク。花の形状がコスモスと似ている
葉は長くて細い形をしており、3〜5枚の裂片に分かれているのが特徴

環境を一変−根っこごと駆除を

 「気付いたら根っこごと引き抜いて、燃やして処分してほしい」と訴えるのは、県自然保護推進員の渡邊実雄さん(73)=延岡市日の出町=。5〜7月にかけて、花を咲かせる特定外来生物のオオキンケイギクの除草を呼び掛けている。

 オオキンケイギクは、北米原産の多年草。繁殖力が旺盛で、いったん定着してしまうと在来の野草の生育場所を奪い、周囲の環境を一変させてしまうため、2006年に特定外来生物に指定された。

 花はコスモスに似た形状で直径5〜7センチの頭状花。花びらの色は黄色やオレンジ色で、花の中央も同じ色をしており、先端は不規則にぎざぎざとしている。秋に咲くコスモスと開花時期が異なり、葉も細長いへら状のため、根元を確認すると見分けが付きやすい。

 道路沿いや空き地、荒れ地を中心に自生している事が多いが、まれに自宅で育てている家庭もあるという。しかし、現在は生きたままの運搬や栽培、譲渡などは原則として禁止されている。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/