本紙掲載日:2023-05-17
(7面)

「甘くなあれ」サツマイモの苗植え

サツマイモの苗を1本ずつ丁寧に植えていく門川小2年生
作業前に自己紹介する門川高の栽培ビジネス系列3年生。奥は地域の皆さん

不作きっかけに門川高の力借り−門川小2年生

 生活科の学習でサツマイモの栽培に取り組む門川町立門川小学校(荒武譲校長)の2年生65人は12日、秋の収穫を目指し、校内の畑にサツマイモの苗約150本を植えた。地域の人に協力してもらい毎年取り組んでいるが、昨年は例年になく不作だったため、今年は同じ町内にあり、農業を学ぶ「栽培ビジネス系列」を設置している県立門川高校(村社貞利校長)の力を借りた。

 具体的には、これまで使っていた手押しの耕運機を乗用トラクターに変え、より深く畑を耕して、畝の高さを上げた。また、苗は門川高を通じて取り寄せた「紅はるか」を使った。

 この日は、地域の人4人と同系列3年生の8人が一緒に作業。子どもたちは、太陽の光がしっかり当たるように少し傾けて植えるなどのこつを教わった後、マルチシートの切れ目に手を入れて畝に穴を掘り、1本ずつ丁寧に植えていった。

 今後は水やりや草抜きなどの世話を続けながら成長を観察し、10月初めごろに収穫を迎える予定という。

 門川小の黒木美心(みこ)さん(7)は「手で土を掘るのが難しかった。どんなサツマイモが育つのか今から楽しみ。焼きいもにして食べたい」と話した。

 作業後は子どもたちから高校生へ、育て方に関する質問が多数寄せられた。このうち「早く育てるにはどうしたらいいか」という質問には「早く育てるのは難しいが『甘くなあれ』『大きくなあれ』とたくさん声を掛けたら、きっとおいしく育ってくれます」と答え、子どもたちを喜ばせた。

 門川高の上野捺妃さん(17)は「小学生と触れ合えて楽しかった。たくさん質問してくれて、一生懸命に育てようとしている気持ちが伝わってきてうれしかった」と話した。

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