本紙掲載日:2023-05-17
(2面)

フードロス解消−マルシェで発信

延岡植物園であった「みんなの気持ちマルシェ」

大分の会社、延岡植物園で初開催

 フードロス解消や地域活性化を目指す「みんなの気持ちマルシェ」が14日、延岡市天下町の延岡植物園で開かれた。規格外品のイチゴ約100キロが原価に近い値段で販売され、40分ほどで完売。園内にはキッチンカーなど約30のブースが並び、家族連れらでにぎわった。

 企画したのは、青果の仲卸を手掛ける「気持ち市場」(大分県大分市、佐野良太社長)。同社は品質には問題ないものの、規格に合わず廃棄されてしまう野菜や果物を、生産者から直接買い取って販売。生産者を応援し、フードロス減少につなげることを目指している。

 マルシェは規格外品やフードロスの現状を知ってもらうことや、イベント型フードマルシェを地域活性化につなげるのが狙い。最初の開催地として宮崎県北を選んだ。当初は今月6、7日に日向市、延岡植物園では13、14日と計4日間を予定していたが、雨に泣かされ、14日のみの開催になった。

 飲食物や雑貨などを販売するキッチンカーやテントが並ぶ一画で気持ち市場は、大分県産のイチゴ「ゆふおとめ」を1パック250円で販売。開始直後から列は途絶えず、次々に売れた。

 佐野社長(25)は「列ができたのはびっくりした。応援しよう、買ってフードロス解消につなげようという気持ちを持ってもらえたのではないか。次のイベントにつなげたい」と初開催に手応えを感じた様子。今後、九州全域での開催を目指し、地方都市を中心に月に7〜9回開催、1カ月で約1トンの規格外品販売を目指すという。

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