本紙掲載日:2023-05-19
(3面)

咲かそう一面のひまわり

黒木区ちくせん実行委員会−美郷町北郷

◆約100人が16アールの畑に種まき−開花後は緑肥に

 美郷町北郷黒木の黒木区ちくせん実行委員会(夏田正委員長)による「第1回ひまわりの種をまこう」が14日、同地区内の畑で行われ、町内のほか延岡市、日向市から訪れた約100人が植え付け作業に汗を流した。「ちくせん」は地区定住戦略会議の略称で、住みよい地域づくりとUIJターン者を呼び込んで定住を促すために美郷町が全域で取り組んでいるプロジェクト。

 黒木区ちくせんでは、門川町と延岡市の両方から北郷黒木区に入る丁字路近くの畑約16アールで、夏の間は満開のひまわりを咲かせて彩り、花を楽しんだ後は茎などを畑にすき込んで緑肥にすることを目指して企画。町内外から参加者を募った。

 前日からの雨が心配されたが、開始時刻前には晴れ間も見えて、絶好の作業日和になった。

 集まった人たちに夏田委員長(60)が「地域の玄関であるこの場所に、太陽をイメージしたヒマワリを咲かせて、訪れる人たちを明るく迎えるために考えました。これからも黒木の魅力をイベントやSNSを活用して発信していきたい」とあいさつ。

 地元の大久保敏行さん(71)がイラストを示しながら、「土に1、2センチの穴を開けて種を入れ、しっかりと土をかぶせます。種はとがった方から芽が出ますから、どういう方向に植えても大丈夫」とアドバイスした。

 さっそく畑に移動すると全員で並んで作業を開始。両脇から30センチごとに目印の付いた玉ひもがピンと引っ張られると、掛け声に合わせて一斉に作業。1列ずつ進みながら植え付けていった。雨上がりで土が軟らかかったことから、作業はスムーズで、休憩を挟みながら約2時間で終了した。

 2歳の長女莉央ちゃんと参加した同地区の黒田敏寛さん(40)は「ヒマワリの種植えは30年ぶりぐらいでしょうか。中腰は少し疲れましたが、楽しかった。若い人たちが戻って来たいと思うふるさとにしたい気持ちは同じですし、こういったイベントは移住してきた方たちとの交流の場にもなるので良かった」と話していた。

 ヒマワリは切り花用のサンリッチと緑肥用のサンマリノという品種で、順調に成長すれば7月上旬ごろに開花する見込みという。

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