本紙掲載日:2023-05-20
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第28回宮崎国際音楽祭

13プログラムに1万7105人

◆来年は広域開催へ−知事、総監督が総括会見

 第28回宮崎国際音楽祭(14日閉幕)について、河野知事と総監督の佐藤寿美県立芸術劇場理事長は19日、県庁で総括会見を行い、13プログラムに1万7105人が来場したと発表した。来年は広域開催する方針も明らかにした。

 同祭は4月18日からの17日間、宮崎市のメディキット県民文化センターを主会場に開かれた。有名演奏家による公演のほか、気軽にクラシックを楽しめる500円コンサートなど多彩なプログラムが実施された。

 今回は、新型コロナウイルスの感染予防策として、入場時に検温、消毒ポイントの設置、客席を前から2列目まで空けて演奏者からの距離を保つなどしたものの、人数制限なしで実施。佐藤理事長は、コロナ禍前の入場者数(2万人前後)に近づいたことに対し「数字だけでなく、笑顔もようやく戻ってきた」と述べた。

 来年はメディキット県民文化センターの天井改修工事のため、広域開催となることにも言及。「音楽祭始まって以来のこと。宮崎市まで来ないと聞くことができない音楽を県北、県南、山間部の方々に届けたい」と話した。

 河野知事は「30回以降の発展に向けたホップ、ステップ、ジャンプのホップだった。今回の勢いを受けて、さらに充実させたい」などと総括。野口遵記念館での公演についても触れ、「コンサート会場の受け皿となる環境がさらに増え、ありがたい」と喜びを語った。

 出演者からのコメントも発表された。徳永二男音楽監督は「毎日、充実した演奏会の連続だった。この3年、コロナ禍に翻弄(ほんろう)されたが、ようやく落ち着きを取り戻しつつある。幅広い世代のお客さまに楽しんでいただけるよう企画を練った。多くの皆さまに楽しんでいただけたとすれば望外の喜び」(抜粋)とメッセージを寄せた。

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