高校生が起業の魅力学ぶ

ビジネスプラン作成に挑戦

◆日向ＪＣの人財育成事業

　日向青年会議所（日向ＪＣ、石原英明理事長）はこのほど、日向市上町の日向商工会館で、高校生を対象とした「起業体験〜色々（いろいろ）な会社を設立してみよう」を開いた。市内３校の生徒約３０人が参加し、ビジネスプランを作成する起業体験を通して、その魅力や社会での企業の役割や必要性などを学んだ。

　日向ＪＣの人財育成事業の一環として開いた。

　参加した生徒は五つのグループに分かれて活動。最初に、同市の課題や魅力、地域資源などを出し合った後、課題解決などにつながる新規商品やサービス、セールスポイントなどについて話し合った。

　その上で、各グループはアイデアの中から事業を選び、起業の実現に向けた顧客の獲得、必要な経営資源、収支計画などを踏まえながらビジネスプランをまとめていった。

　最後に、各グループはビジネスプランを発表した。このうち、日向高校３年の兒玉彩佳さん、作山愛花さんの２人は飲食、サービス業のプランを紹介。市内に勉強するスペースが少ないとし、無料で集中して勉強できる環境を神社に設け、漁師飯の提供や文具カーによる文房具の販売で収益を生み出すなどと説明した。

　石原理事長は「起業やアイデアを形にする楽しさを感じてほしい。日向市の発展に生かしてもらえれば」と話した。