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国や県など17機関参加−延岡市消防本部が水防訓練
◆堤防守る土のう、懸命に積み上げ 風水害が多発するシーズンを前に、延岡市消防本部(永谷正男消防長)は21日、延岡市大貫町の大瀬川左岸河川敷で大雨や台風に備えた水防訓練を実施した。悪天候や新型コロナの影響に伴い、5年ぶりの開催で、この日は延岡市や国土交通省延岡河川国道事務所、陸上自衛隊第43普通科連隊、延岡警察署、自主防災組織、大分県佐伯市職員など17機関から345人が参加。各種水防工法や救出救助の訓練を行い、各関係機関同士の連携を確認した。 訓練は、大型で非常に強い台風14号が延岡市内を通過し、大瀬川の水位が上昇、洪水の危険があるという想定でスタート。まず、県自動車整備振興会延岡支部が故障車両運搬訓練。同延岡支部のレッカー車が故障車両を運び出し、続いて、延岡地区建設業協会の車両3台が、大量の土砂を積んで現場に駆け付けた。 会場ではすぐに、運び込まれた土砂を使った水防工法訓練を実施。延岡市消防団員らが3班に分かれて土砂をナイロン製の袋に手早く詰めると、10分ほどで各班200個ずつ計600個の土のうが完成した。 その後、土のうを、班ごとに水害の状況に応じたさまざまな工法で積み上げた。このうち「釜段工法」は、漏水の噴出口を中心にして囲むように土のうを積んで水をため、この水圧で堤防盛土の流出を抑える工法で、団員らは設計図を見ながら指示を出し合い、土のうを2重の円形状に積み上げた後、間に土砂をぎっしりと詰め、固めていった。 ほかにも、大分県佐伯市職員による支援物資の搬送訓練や、土砂崩れに巻き込まれた車両から患者を運び出す延岡市消防署の救出救助訓練、国土交通省の照明車運用、排水ポンプ車の運用訓練、古川町と三須区の自主防災組織の避難訓練などを実施。 西日本電信電話宮崎支店のブースも設けられ、来場者たちは災害時に利用できる伝言ダイヤル「171」の体験も行った。同ダイヤルは、電話での安否確認がしづらい状況などに、共有の電話番号を入力することで、伝言を残しておくことができるサービス。同支店事業推進室の長友透主査は「事前にサービスの利用方法を確認することで、災害時に慌てず対応できると思う。家族同士で、どの電話番号を共有するか、話し合っておくことも大切」と呼び掛けた。 消防車両や自衛隊車両の展示も行われ、多くの家族連れが、展示車両の前に立ち笑顔で記念撮影。県測量設計業協会延岡支部による、ドローンを使った被害状況調査訓練も初めて行われた。 延岡市消防本部の尾定明警防課長は「天候にも恵まれ、水害と水難事故のスムーズな対応を確認できて良かった」と総括。「水防訓練自体は5年ぶりの開催だったが、各機関、団体ともそのブランクを感じさせない動きでとても頼もしかった。今後も防災、減災の輪をさらに広げながら、災害対応に最善を尽くしていく」と話した。
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国や県など17機関参加−延岡市消防本部が水防訓練
◆堤防守る土のう、懸命に積み上げ
風水害が多発するシーズンを前に、延岡市消防本部(永谷正男消防長)は21日、延岡市大貫町の大瀬川左岸河川敷で大雨や台風に備えた水防訓練を実施した。悪天候や新型コロナの影響に伴い、5年ぶりの開催で、この日は延岡市や国土交通省延岡河川国道事務所、陸上自衛隊第43普通科連隊、延岡警察署、自主防災組織、大分県佐伯市職員など17機関から345人が参加。各種水防工法や救出救助の訓練を行い、各関係機関同士の連携を確認した。
訓練は、大型で非常に強い台風14号が延岡市内を通過し、大瀬川の水位が上昇、洪水の危険があるという想定でスタート。まず、県自動車整備振興会延岡支部が故障車両運搬訓練。同延岡支部のレッカー車が故障車両を運び出し、続いて、延岡地区建設業協会の車両3台が、大量の土砂を積んで現場に駆け付けた。
会場ではすぐに、運び込まれた土砂を使った水防工法訓練を実施。延岡市消防団員らが3班に分かれて土砂をナイロン製の袋に手早く詰めると、10分ほどで各班200個ずつ計600個の土のうが完成した。
その後、土のうを、班ごとに水害の状況に応じたさまざまな工法で積み上げた。このうち「釜段工法」は、漏水の噴出口を中心にして囲むように土のうを積んで水をため、この水圧で堤防盛土の流出を抑える工法で、団員らは設計図を見ながら指示を出し合い、土のうを2重の円形状に積み上げた後、間に土砂をぎっしりと詰め、固めていった。
ほかにも、大分県佐伯市職員による支援物資の搬送訓練や、土砂崩れに巻き込まれた車両から患者を運び出す延岡市消防署の救出救助訓練、国土交通省の照明車運用、排水ポンプ車の運用訓練、古川町と三須区の自主防災組織の避難訓練などを実施。
西日本電信電話宮崎支店のブースも設けられ、来場者たちは災害時に利用できる伝言ダイヤル「171」の体験も行った。同ダイヤルは、電話での安否確認がしづらい状況などに、共有の電話番号を入力することで、伝言を残しておくことができるサービス。同支店事業推進室の長友透主査は「事前にサービスの利用方法を確認することで、災害時に慌てず対応できると思う。家族同士で、どの電話番号を共有するか、話し合っておくことも大切」と呼び掛けた。
消防車両や自衛隊車両の展示も行われ、多くの家族連れが、展示車両の前に立ち笑顔で記念撮影。県測量設計業協会延岡支部による、ドローンを使った被害状況調査訓練も初めて行われた。
延岡市消防本部の尾定明警防課長は「天候にも恵まれ、水害と水難事故のスムーズな対応を確認できて良かった」と総括。「水防訓練自体は5年ぶりの開催だったが、各機関、団体ともそのブランクを感じさせない動きでとても頼もしかった。今後も防災、減災の輪をさらに広げながら、災害対応に最善を尽くしていく」と話した。