本紙掲載日:2023-05-22
(8面)

飯干さん(延岡しろやま支援高千穂校)、大会新でV

第22回県障がい者スポーツ大会陸上の部女子800メートルで優勝した飯干さん

県障スポ・陸上女子800メートル

◆全国トップレベル目指す

 第22回県障がい者スポーツ大会は14日、宮崎市生目の杜(もり)運動公園などであり、陸上の部女子800メートルに出場した県立延岡しろやま支援学校高千穂校(出水悌二校長、3人)3年の飯干愛絵さん(17)=高千穂町上野=が大会新記録で優勝した。「びっくりしたけど、大変な練習を頑張ってきたので自信はあった。とてもうれしい」と喜んでいる。

 同種目には、飯干さんを含め2人が出場。前回大会でも共に走ったライバルと競い、2分41秒83でゴールした。「最後まで同じスピードで走り切ることを意識した」。これまでの大会記録を約15秒更新し、13大会ぶりの新記録を樹立した。

 飯干さんは、高校進学と同時に陸上を始めた。中学生の頃、全校リレーに出場した経験から「もっと速く走りたい」という思いが原動力となり、週3、4日、インターバル走などのハードな練習に取り組んできた。

 昨年度まで切磋琢磨(せっさたくま)してきた先輩2人が卒業し、普段の練習は一人きり。自分との戦いにめげそうになることもあったが、顧問の荒川啓介教諭(42)と副顧問の芝裕介養護教諭(33)に背中を押され、懸命に努力を重ねた。

 主に技術面を指導する荒川教諭によると、飯干さんの武器は苦しい時の粘り強さと、アドバイスに対するひたむきな姿勢。記録更新に0・8秒届かず、涙をのんだ前回大会から大きく飛躍した姿に期待を寄せる。

 全国トップレベルという2分30秒を目指し、走り込みを続けると意気込む飯干さん。「自分がどれだけ速くなったか、体力がついたかを感じられる瞬間が楽しい。目標に向けてコツコツ頑張りたい」とほほ笑んだ。

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