本紙掲載日:2023-05-23
(1面)

JR九州本社に署名簿と要望書

署名簿を提出した森口会長(左)=市提供
読谷山市長は要望書を手渡した=同

南延岡駅バリアフリー化促進期成会

 南延岡駅バリアフリー化促進期成会(会長・森口正輝延岡市区長連絡協議会会長)は19日、JR九州本社(福岡県福岡市)を訪れ、エレベーター設置などを求める4万1672筆の署名簿を提出。読谷山洋司市長も要望書を手渡した。

 南延岡駅は、改札口や待合所が2階に集約された県内でも珍しい構造。ホームまで計70段の昇降階段を使う必要があり、高齢者や障害者をはじめ多くの市民にとって利便性が低い。そのため2020年10月に市区長連絡協議会や市地域婦人連絡協議会、市障害者団体連絡協議会、旭化成延岡支社など10の団体や企業で構成した期成会を設立。活動を行ってきた。

 JR九州本社には、期成会を代表し森口会長と山本盛男副会長が訪れ、森口会長が21年1月から22年3月末までに市民らから寄せられた署名簿を、同社の福永嘉之鉄道事業本部長に手渡した。

 森口会長は、通院等で利用する近隣市町村の住民も署名していること、障害者や高齢者の引きこもりの原因になることを懸念していることなどを伝え、「地域の人々に活用してもらえる駅にしてほしい」と要望した。

 読谷山市長は、車いす利用者が利用できないこと、買い物客の階段での転倒事故が発生していることなど現状を説明。昨年度はバスとの接続を改善するため、駅前再整備可能性調査事業を実施したことも紹介し、「一日でも早くバリアフリー化を実現していただきたい」と要望書を渡した。

 国は1日平均3千人以上が利用する駅についてはバリアフリー化整備を進めているが、同駅は満たしていない。同社は自治体と連携して協議を進めていくこと、宮崎支社を窓口に情報交換や協議を進め、よりよい駅の在り方を考えていくことを確認した。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/