本紙掲載日:2023-05-24
(8面)

家庭教育学級が合同開講式

健全な環境で子ども育む−延岡

 家庭での養育や教育について、保護者が相互に学ぶ家庭教育学級の2023年度合同開講式が17日、延岡市本小路の市社会教育センターであった。今年度は市内の保育園、幼稚園、小学校、中学校、支援学校など52カ所で51学級が開設。それぞれの目的に沿って、他学級との交流、学習会、視察研修などを行う。主催は市教育委員会社会教育課。

 家庭教育学級は、健全な家庭環境で子どもを育てるため、教育などについての不安や悩みを保護者同士で共有し、その解決に向けて必要な知識や技術を学ぶ場として開設されている。

 開講式には関係者ら80人が参加。保護者からのアンケートを基に策定した「めざす保護者像」を朗読し、「あいさつや言葉遣いなど基本的生活習慣を大事にする」「子どもとの語らいやふれあいを大切にし、子どもの夢を応援する」などを目標に、学習活動に取り組むことを確認。また、学習の必修テーマとして、子育てに関する学習や、人権に関する学習に取り組むとした。

◆SNSなどの影響指摘−県メディア安全指導員・小野さん講話

 この日はまた、講話もあり、県メディア安全指導員の小野寿雄さんが「子どもの成長と電子メディアの影響」と題して話した。

 この中で小野さんは、近年、子どもが依存しやすくなっているSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やテレビなどメディアの危険性を指摘。「一度、お子さんに『スマホやネットゲームなどでしていることを親に全部言えるか』と聞いてみてほしい。子どもが勝手にしていることと簡単に片付けてはいけない」と注意を呼び掛け、「何かあったら、大人に相談するよう伝えてほしい」と話した。

 このほか、小野さん自身の子育て体験談や具体的なSNSトラブルの事例、各研究機関が提示しているデータなどが次々と示され、保護者はメモを取ったり、うなずいたりしながら真剣な表情で耳を傾けていた。

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