本紙掲載日:2023-05-25
(3面)

土砂災害、宮崎は全国3番目の多さ

土石流の仕組みを模型で学習する児童

早めの避難を学ぶ−諸塚村荒谷小

◆講師は日向土木事務所職員

 諸塚村の荒谷小学校(矢野健二校長、12人)で17日、土砂災害防災教室があり、講師として訪れた日向土木事務所の職員から土砂災害の恐ろしさについて学んだ。

 県は、土砂災害防止に対する理解と感心を深め、災害から身を守るための防災知識の普及を目的に小学生を対象に同教室を実施している。

 同事務所諸塚駐在所の津曲駿技師は「昨年、全国で795件の土砂災害が発生し、うち宮崎は70件で全国で3番目に多かった」と紹介。土砂災害には大きく「がけ崩れ」「土石流」「地滑り」の三つがあることを伝えた。

 土砂災害は、雨の日や地震が起きた際以外の「ふつうの日」にも発生するとし、「小石がパラパラ落ちてくる」「川の中でゴロゴロという音が聞こえる」「風もないのに山の木がザワザワする」などの前触れがあることを紹介した。

 警戒レベル(1〜5)を用いた防災情報についても触れ、「大雨洪水警報のレベル3の段階で避難してもらってよい。レベル4は全員避難。雨の時は早め早めの避難を心掛けて」と呼び掛けた。

 模型を使ったのり面崩壊と土石流が発生する仕組みの学習もあり、吉永扇果さん(6年)は「去年の台風の時は停電や断水の被害が出て、避難所だった小学校にも行けず怖かった。諸塚は山に囲まれているので雨の日などはニュースを見て対策したい」と話した。

 同事務所によると6月には日向市の東郷学園と塩見小、門川町の草川小でも同教室を開くという。

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