本紙掲載日:2023-05-25
(8面)

健康維持、より効果的に

ノルディックウオーク、高齢者が体験−延岡市方財町

 スキーのストックのような専用のポールを使って歩く「ノルディックウオーク」の講習が23日、延岡市方財町の方財海浜公園であった。地元の高齢者15人が参加、海を眺めながらの運動に汗を流した。主催は方財地区の「方財を守り隊」。

◆遊歩道、思い思いのペースで「普通に歩くよりも楽」−−

 ノルディックウオークは、クロスカントリースキー選手のオフシーズンのトレーニングから生まれたスポーツ。2本のポールを突きながら歩き、下半身だけでなく、上半身も使うため通常のウオーキングよりも高い運動効果が得られる。また、ポールを突くことで体重軽減効果もあり、膝など関節への負担も軽減され、介護予防やリハビリでの活用も増えてきている。

 方財地区では、地域の高齢者の健康維持や体力強化を目的にノルディックポールを購入、活用している。今回の講習は、より効果的なトレーニング方法を学ぼうと、延岡市大貫町のカクイックスウィング延岡営業所に依頼。ノルディックウオークインストラクターの田中晶子さんを講師に、同営業所所長の浮島和彦さんがサポートした。

 講習ではまず、田中さんがノルディックポールについて説明。ポールでバランスを取るため、通常よりも歩きやすく、歩幅が大きくなり、背筋を伸ばして歩くことができることなどを紹介した。

 その後、参加者はポールを使った準備体操で体をほぐし、経験者と初心者に分かれて活動。このうち、初心者はポールに慣れる練習をした後、実践へ。「目線は遠く」「下を見ない」というポイントを押さえた参加者は2列に並び、海岸に沿うように伸びる遊歩道を約30分歩いた。

 「速いね」などと褒め合ったり、励まし合ったりする光景も見られ、波の音を聞きながらのノルディックウオークをそれぞれのペースで楽しんだ。

 百歳体操を行うサークルの仲間と参加した原田安子さん(69)は「普通に歩くよりもバランスが取りやすくて歩くのが楽でした。次回も参加します」と話した。

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