本紙掲載日:2023-05-26
(8面)

水害・水難のないように

水害や水難事故が起きぬよう安全を祈願した延岡「川びらき」(21日)
神事で、おはらいを受ける出席者

延岡「川びらき」−河川行事の安全祈願

◆5年ぶり開催

 河川行事の安全を祈願する第28回延岡「川びらき」が21日、延岡市大貫町の大瀬川左岸河川敷であった。国交省や県、市など河川に関わる行政機関、団体などから約30人が出席、水害や水難事故が起きないよう祈った。主催は同実行委員会(事務局・市土木課内)。

 この日は、大雨や台風に備えた市水防訓練を前に神事があり、神職が大瀬川に「切麻(きりぬさ)」と呼ばれる紙吹雪のような小さな紙片をまいて清め、出席者らが神前に玉串をささげた。

 実行委員会の森口正輝会長は「清流五ケ瀬川をはじめ、多数の河川が流れる水郷延岡にとって、川びらきは欠かせない行事。延岡は歴史的に見ても、川とのつながりが深い。今後も、川を大切にする心を育む取り組みやまちづくりに努めていく」とあいさつ。

 また、読谷山洋司市長は「私も含め、幼小の頃から『水神様には失礼のないように』と教えられてきた方は多いのではないか」とした上で、「川は大切な思い出を育んでくれる一方で、時に私たちに牙をむくことを忘れてはいけない。今回の水神様への祈願を、災害に向けた対策強化を深めるわれわれの決意としたい」と力を込めた。

 延岡「川びらき」は1996年から毎年、6月1日のアユ漁解禁を前に実施してきた。2019年は大雨で、20年以降は新型コロナウイルスの影響で中止となり、通常開催は5年ぶりとなった。

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