本紙掲載日:2023-05-29
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アユ漁解禁を前に安全祈願

日之影町で行われた五ケ瀬川安全祈願祭(28日、旧町役場下駐車場)

西臼杵漁協と五ケ瀬川を守る会

◆日之影町旧役場前で

 6月1日のアユ漁解禁を前に、西臼杵漁業協同組合(矢野文昭組合長)と五ケ瀬川を守る会(坂本正博会長)の「五ケ瀬川安全祈願祭」が28日、日之影町旧役場下駐車場で営まれた。地元の人や町内外の関係者ら約30人が参列、シーズン中の安全と豊漁を祈願した。

 神事では、岩井川神社=同町岩井川=の甲斐勝仁宮司(60)が祝詞を奏上。西臼杵漁協日之影支部の工藤久則支部長(61)らが玉串をささげ、近くを流れる五ケ瀬川に献酒、地元の大人(おおひと)神楽保存会(甲斐義孝頭取)が「沖逢(おきへ)」の舞を奉納した。

 五ケ瀬川を守る会の坂本会長(68)によると、町内におけるアユの漁獲量は20年ほど前から徐々に減少。これに危機感を持つ有志らが保全活動を展開し、2021年ごろから上昇傾向に転じた。今年は河口からの遡上(そじょう)率も高いとみられるが、少雨のため水量が少なく、28日現在で解禁日の釣果予想は難しいという。

 西臼杵漁協日之影支部の工藤支部長は「全盛期を知っている身としては『この川のポテンシャルはこんなものではない』という思いが強く、引き続き関係各所と協力してより良い釣り場環境づくりを進める。安全に十分配慮しながら、アユ釣りシーズンを楽しんでほしい」と話した。

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