本紙掲載日:2023-05-29
(8面)

「延フィル、誇らしい」

延岡フィルハーモニー管弦楽団賛助会の総会

賛助会が総会-上田会長ら全役員を再選

 延岡市を拠点とする市民オーケストラ、延岡フィルハーモニー管弦楽団(延フィル)を資金面から支援している賛助会(上田耕市会長、76法人・個人)の今年度総会が20日、同市本小路のカルチャープラザのべおかであった。1年ごとに改選する役員は、上田会長をはじめ全員を再選し、延フィルから昨年度の活動や今年度の計画について報告を受けた。

 延フィルは地域貢献活動として、市内の学校の校歌をオーケストラ演奏したCDを制作し、各校に贈っている。

 コロナ禍で中止された「星遊会」(延岡西高同窓会)の代わりに昨秋行われた「城山公園で延岡西高校歌を歌う」では、そのCDに合わせて、卒業生1000人以上が歌った。参加した上田会長(同高7回生)は「母校の校歌をオーケストラで演奏してくれる。こんな温かな企画をしてくれる楽団は延フィル以外になく、誇らしい。そんな延フィルを応援できる私たちも誇らしい」。

 延フィルの北林鉄平代表は、音楽監督の椛山達己さん(享年69)が亡くなった一昨年末を振り返り「存続も危ぶまれたが、彼の遺志を継いで活動を続けたい。確かな技術を持った、市民に愛されるオーケストラとして頑張っていきます」と話した。椛山さんの名は、音楽監督として残すという。

 延フィルは今年、第20回記念定期演奏会(11月12日)をメインに、室内楽の夕べ(6月17日)、弦楽器クリニック(10月28、29日)、校歌演奏録音は延岡工業高校と聖心ウルスラ学園高校の2校を予定しており、他に、地域や団体からの演奏依頼を受ける。賛助会は延フィルの通常会計や演奏会運営に補助金を出す。

 賛助会の年会費は1口1万円。会員には、延フィル主催演奏会のチケットを進呈、会員限定ミニコンサートに招待、演奏会のプログラムに名前を掲載(匿名でもよい)などの特典がある。

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