本紙掲載日:2023-05-30
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産卵地の方財海岸を清掃

ボーイスカウト延岡第4団・ウミガメプロジェクト

 日本ボーイスカウト宮崎連盟北部地区延岡第4団(吉玉典生団委員長)は28日、県指定天然記念物「アカウミガメ」の産卵地である延岡市の方財海岸で清掃を行った。

 環境保護を目指す「守ろう!!ウミガメ」プロジェクトの一環として、同団が2016年から取り組んでいる美化活動。今年も「春の海ごみゼロウイーク」(5月27日〜6月11日)に合わせて実施し、団員やその家族、日本財団「海と日本プロジェクトinみやざき」のスタッフなど約50人が参加した。

 参加者は小雨が降る中、流木やペットボトル、缶・瓶類、発泡スチロールなどごみ袋50袋分を回収。約1時間の作業に汗を流した東海小4年の佐原慶亮さん(9)は「ごみがいっぱいあったけど、きれいにできて良かった。ウミガメも喜んでくれると思う」と話した。

 海岸では勉強会も開かれ、市の文化財・市史編さん課文化財係の今井直緒主事の解説を聞き、アカウミガメの生態や環境問題などについて理解を深めた。吉玉団委員長は「地球環境の悪化はとても厳しい状況。私たちにできることは小さいかもしれないが、少しでも大きなものになるように積み重ねていくことが大切」と呼び掛けた。

 県が主催するアカウミガメ連絡協議会によると、2022年度の延岡市8海岸への上陸は26回、産卵は15回。同じく県北の日向市7海岸では上陸が24回、産卵が19回。いずれも前年度比で2倍以上に増加している。

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