本紙掲載日:2023-05-31
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九州中央道西臼杵期成会

日之影町で開かれた九州中央自動車道西臼杵建設促進期成会の設立総会

早期着手、整備を−今後も積極的な要望活動展開

 九州中央自動車道西臼杵建設促進期成会の設立総会が30日、日之影町役場であった。高千穂、日之影、五ケ瀬町の関係者ら約40人が出席。同路線のうち、計画段階にある「平底―蔵田」(延長18キロ)の早期着手や「国道218号蘇陽五ケ瀬道路」(同7・9キロ)、「五ケ瀬高千穂道路」(同9・2キロ)、「高千穂雲海橋道路」(同3・3キロ)の事業推進に向け、積極的な要望活動を行う意思などを確かめ合った。

 九州中央自動車道は、熊本県嘉島町から延岡市までを横断する総延長約95キロ(県内延長約53キロ)の基幹路線。2023年2月現在で供用率約32%、未事業化区間約23キロとなっており、道路整備が遅い地域においては人口減少が加速化する傾向にあることなどから早期開通が望まれている。

 期成会は、沿線自治体の産業や観光振興、災害時には「命をつなぐ道」などとしても重要な役割を担う同路線の建設促進に向け、西臼杵地域に特化した官民一体型の組織として設立された。

 構成団体は西臼杵3町の首長および町議会、農業協同組合、商工会、観光協会、森林組合ほか、各方面の民間団体など。

 今期の役員は、会長に高千穂町の甲斐宗之町長、副会長に日之影町の佐藤貢町長、五ケ瀬町の小迫幸弘町長、九州中央自動車道利用建設促進まちづくり協議会の緒嶋雅晃会長、理事等に各町議会議長や商工会長らが就く。任期はいずれも2年間。

 総会の冒頭、甲斐会長が「高速道路のもたらす効果は多岐にわたる。西臼杵3町が一丸となり、予算を獲得して早期開通へつなげていく必要性を強く感じており、そのために特段のご理解とご協力をお願いしたい」とあいさつ。来賓祝辞に続き、甲斐会長の進行で会則、役員編成、今年度の事業計画、収支予算に関する4議案を協議した。

 出席者からは、収支予算の脆弱(ぜいじゃく)さや運営体制に対する懸念、総決起大会の早期開催を求める声などが続出。中枢との連携強化や適切な予算確保に向けた具体策を迫る提言もあり、今後、寄せられた意見に基づく迅速かつ効果的な改善を図ることを前提に全議案を承認した。

 その後、国土交通省九州地方整備局延岡河川国道事務所の小堀与一計画課長が事業概要を説明。佐藤副会長の音頭で「がんばろう!」を三唱し、機運を高め合った。

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