本紙掲載日:2023-05-31
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風水害の対応力強化

風水害シーズンに備えて実施した県災害対策本部の図上訓練

県対策本部が図上訓練

 台風や大雨による風水害シーズンに備え、県は30日、災害対策本部の対応力を強化するための図上訓練を県防災庁舎で実施した。県や自衛隊や警察など防災関係機関職員ら約200人が参加。災害発生時の情報共有や対応の手順などを確認し、理解を深めた。

 出水期を前に災害対応の調整などの中核を担う総合対策部の主要業務を確認する目的で毎年実施している訓練で、今回は県北の山間部をはじめ県内に甚大な被害を与えた昨年9月の台風14号災害を主なモデルとし、討議型訓練を行った。

 参加者は企画調整班や情報分析班、応急対策班など総合対策部の各班・グループごとに与えられた救助対応や物資調達などに関する課題を検討し、具体的な対応方針案を作成して班長に報告。その後、班長会議を通して情報を共有した。

 県は現在、災害対応業務を効果的かつ効率的に遂行するため、総合対策部の編成見直しを行っており、5班13グループの新編成を4月から試行。今年度中の訓練や災害対応を踏まえた改善を行い、来年4月からの本格運用を予定している。

 県危機管理統括監の横山直樹さんは「訓練を生かす事態はあってほしくないが、万一の際には県民の生命・財産を守るためしっかり対応してほしい」と総括。「各グループに課題を与え、『こういう状況になった時に自分たちは何をすればいいのか』がしっかりイメージでき、よい訓練ができたのではないか」と話していた。

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