本紙掲載日:2023-05-31
(9面)

「大きくなあれ」

西階幼稚園児、サツマイモの苗植え体験

◆南方小5年生の助け借り

 延岡市野田の市立西階幼稚園(森美智恵園長)の園児38人は24日、同園近くの畑でサツマイモの苗植え体験をした。サポート役を務めたのは同市立南方小学校(阿部泰宏校長)の5年生131人。19日に行う予定だったが、畑の状態が悪くて延期となり、この日、偶然、園児たちに英語を教えに来ていたALT(外国語指導助手)4人も参加した。

 両校の評議員を務める甲斐俊行さん(78)が、食育の一環として、毎年25アールの畑を提供しており、今回で17回目。畑に移動した子どもたちは「苗植え頑張るぞ!」「オー!」の掛け声で一斉に植え始めた。

 植えたのは「紅はるか」の苗400本。畝を覆っているマルチシートを小学生がずらしてスペースを作り、園児が植え付けた。

 担当する苗を植え終えた園児が「大きくなあれ、大きくなあれ」と手拍子をすると、小学生も一緒になって手拍子で応援する姿も見られた。

 園児の稲見舞佳ちゃん(4)は「小学生のお兄さんお姉さんが優しかった。芋ができるのが楽しみ」と笑顔。南方小の内山滉大さん(10)は「幼稚園生に優しく教えられて良かった。収穫も一緒にできたらうれしい」と誇らしげだった。

 ALTのグラック・アンソニーさん(25)=アメリカ・ケンタッキー州出身=は「苗植えは初めてでしたが、子どもたちに教えてもらって楽しくできました。いい経験になりました」と流ちょうな日本語で話した。

 植えたサツマイモの収穫は、11月を予定している。

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