本紙掲載日:2023-06-01
(3面)

テーマ−子どもたちの夢あふれる未来

研修に取り組む延岡青年会議所のメンバーら

延岡青年会議所−ベビーファースト運動普及念頭に研修会

 延岡青年会議所(延岡JC、甲斐章一郎理事長)は延岡市野口遵記念館で、このほど開いた5月度例会で「子どもたちの夢あふれる未来のために」をテーマにした研修会を実施し、子育て支援の知識を広めた。

 延岡JCは2022年度に創立65周年記念として「3KYO育(きょういく=教育・共育・郷育)構想」をスタート。今回は「共育」の一環で、子育て支援を目的としたベビーファースト運動の普及を念頭に、市や日本JCから講師を招いて話を聞いた。

 このうち、市の担当職員2人は、今年度から助成制度の見直しで中学生以下の医療費は350円だった外来の自己負担が一律200円、入院は無料になったことや、妊娠と出産の届け出時に5万円ずつの応援交付金を支給して継続的な伴走型相談支援に取り組んでいることなどを紹介。国の基準より保育料の軽減や、不登校児童に対する専門スタッフのオンライン学習指導に取り組んでいくことなどを伝えた。

 また、日本JC次世代社会デザイン委員会の志村昌彦副委員長がベビーファースト運動は全国47都道府県知事が活動推進を宣言し、セブンイレブン・ジャパンやサンリオエンターテインメントなど300を超える企業・団体が参画していると報告。一方で多く寄せられているという「何をしたらいいのか分からない」という声に対しては、「子どもやお母さん、お父さんがうれしいことの全て」と語った。

 具体例ではスーパーでの妊産婦優先レジや職場の簡易キッズスペース設置、妊婦や育児中の人がいつでも休める業務ローテーションづくり、飲食店での子ども優先提供など紹介。今後は延岡市など市町村をはじめ、さらに活動の輪を広めていけるよう協力を呼び掛けた。

 この後、参加者約15人は2班に分かれ、どのように地域へ運動を普及させるかや、延岡JCの宣言文にどういった活動を盛り込むかを協議。延岡JCは「ベビーファースト運動は子育てにフォーカスした取り組みで、できるだけ早く市とも連携協定が結べれば」としている。

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