本紙掲載日:2023-06-08
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侍ジャパン、観客数3倍増

スポーツキャンプ・合宿の受け入れ実績を公表する河野知事

22年度スポーツキャンプ・合宿

◆経済効果・約4倍の118億円−PR効果は過去最高102億円

 県は6日、2022年度の県外からのスポーツキャンプ・合宿の受け入れ実績を発表した。団体数859団体、参加人数2万5056人、延べ参加人数16万8403人で、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたものの、前年度に比べてすべて増加した。河野知事が同日の定例会見で明らかにした。

 スポーツランド推進室によると、22年度は前年度に比べ団体数は225団体(増減率35・5%)増、参加人数は同8922人(同55・3%)増、延べ参加人数は同3万9825人(同31・0%)増。コロナ影響下の20、21年度を通し、増加傾向を示した。

 野球やサッカーなどの屋外競技のほか、バレーボールやバスケットボールなど屋内競技でも合宿を再開する動きが見られたことや、学生の合宿件数が増加したことが増加の要因という。1チーム当たりの参加人数が増え、団体数の増加率に対して参加人数の増加率が大きくなった。

 このうち、春季キャンプ・合宿シーズン(今年1〜3月)は、団体数336団体、参加人数1万287人、延べ参加人数8万8424人。前年度をそれぞれ83団体(同32・8%)、3230人(同45・8%)、1万5780人(同21・7%)増加した。

 観客数は85万8800人で前年度に比べ64万8930人(同309・2%)増。侍ジャパン宮崎キャンプや日本一となったオリックス・バッファローズの歓迎パレードが実施されたことなどにより、過去3番目に高い結果となった。

 経済効果は118億4300万円で前年度の30億4000万円に比べ4倍近く増加。PR効果は102億7000万円で前年度を2・8倍ほど上回り過去最高を記録した。プロスポーツ観客数の増と侍ジャパン宮崎キャンプ実施が押し上げたとみられる。

 河野知事は「キャンプ地としてしっかり役割を果たすことができた点は今後の自信につながる。キャンプ地としての魅力というものを幅広く発信することができた。これまで以上にさまざまな対応と態勢を整えていきたい」と話していた。

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