本紙掲載日:2023-06-14
(8面)

優等賞−甲斐さん、緒方さん

延岡茶生産組合荒茶品評会−3部門21点を審査

 延岡茶生産組合(天野敏彦会長)の2023年度荒茶品評会は13日、延岡市長浜町の東臼杵北部農業改良普及センターで行われ、煎茶と蒸し製玉緑茶の2部門で甲斐正章さんが優等賞を受賞、釜炒(い)り茶の部優等賞には緒方武彦さんが選ばれた。

◆審査員−香り、味など細かく

 品評会は、組合員の生産意欲を高め、茶生産技術と品質向上を図ろうと実施している。

 4月上旬から5月上旬に摘まれ、製茶された新茶を対象に、組合の生産者13人が煎茶の部に8点、蒸し製玉緑茶の部に2点、釜炒り茶の部に11点を出品。県総合農業試験場専門技術センター主査の竹田博文さんと県茶業協会事務局長の吉留浩さんが審査員を務め、茶葉の見た目や、お湯を注いだ時の香り、色や味などを細かくチェックした。

 公平を期すため、お湯を注ぐ際は5秒間隔で2回に分け、色と味の浸出時間を5分間に統一。会場に茶の香りが漂う中、審査員は協議を重ねながら、項目ごとに審査し、採点した。

 竹田さんは煎茶について、「全体的には良質なものが多かったが、茶葉の色は(あまり良くない)あめ色寄りのものが多かった」と指摘した一方、「今年は気候の影響で全国的に香りが弱い傾向があるが、出品されたものに大きな欠点は見られない」とした。

 また、蒸し製玉緑茶については、「土壌や施肥改善に取り組むことで、さらなる品質向上につながる」と期待。釜炒り茶は「上位と下位のもので品質の差が大きい」とした上で、「全体的に製茶品質は上がっている。香りや味の品質を高めるような茶園管理技術の向上を期待する」と講評した。

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