本紙掲載日:2023-06-15
(7面)

北浦中生に理容業など紹介

出前型体験学習で後継者育成−県生活衛生営業指導センター

 県生活衛生営業指導センター(岡富明理事長)は9日、延岡市立北浦中学校(中邨浩一郎校長、54人)の1年生20人を対象に「出前型体験学習」を行った。

 同センターは生活衛生関係営業の後継者育成支援事業の一環として、各業種の組合と連携し、中高生を対象にした出前型または職場訪問型の体験学習を提供している。同校には同市中川原町の理容店「SMILEHAIRYOSHIDA」のヘアスタイリスト吉田貴章さん(46)が講師として訪れた。

 吉田さんは、理容業は髪を扱うだけではなく、卒業式や成人式などの思い出に携わることができる仕事と紹介。また、社会人は生活、人や社会、自分のために働いているとし、自身の理容師の経験を振り返った。技術を提供することで顧客に喜ばれる、50年以上通い続けてくれる常連がおり長く人とつながることができるなどやりがいを語った。最後に「どんな職業に就きたいかを考えることも大事だが、どんな人になりたいかを考えることも必要」と呼び掛けた。

 続けて、吉田さんはカット練習用のマネキンを使って、理容師としての技術を披露した。手際よく道具を持ち替えながら迷いなく髪を切る吉田さんに生徒は「すごい」と興味津々だった。

 その後、生徒は「外国人は来ますか」「難しい髪形は何ですか」などと質問。吉田さんは「この前はインド人が来ました」「ショートヘアです」などと答えて交流を深めていた。

 植田航太さん(12)は「気にしていなかった理容業を知ることができて、将来の視野が広がった」と話していた。

 また、興行業の体験学習として、同市北町にある延岡シネマの有田美紀支配人も来校し、映画館の仕事内容などを紹介した。

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