本紙掲載日:2023-06-17
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コワーキングスペース−活動活発、利用増

市コワーキングスペースで開かれた延岡経済リンケージ協議会の総会

延岡経済リンケージ協議会が総会

 延岡経済リンケージ協議会(会長・読谷山洋司市長)の総会は9日、延岡市幸町の市コワーキングスペースであり、昨年度の事業報告と今年度の事業計画を承認した。

 協議会は、延岡の産業を域外とつなぎ、外貨獲得を目的とした延岡経済リンケージ機構の設立を目指して2021年5月に発足した。昨年1月に延岡駅西口街区ビル内に事務所を設置。それ以降は、機構の具体的な取り組みや組織運営の推進を図っている。

 会長あいさつで読谷山市長は、「発足以降、着実に第1、第2、第3次産業、それぞれの分野で機構の機能を活用していただいている。皆さんの意見を頂きながら能力、機能の強化を図っていきたい」と述べた。

 事業報告では、副業・兼業人材マッチングプラットフォーム「スキルシフト」のマッチング業務とコワーキングスペースでの活動などについて報告した。

 スキルシフトには、主に都市圏で本業を持ち、知識やスキルを社会や地域に還元したい人1万人ほどが登録。このスキルシフトの昨年度の利用は、市内の16企業・事業所で、開始した一昨年度と合わせると30件。そのうちマッチングできたのは21件だが、今後も増える予定。活用した企業は成果が出ているという。

 昨年3月にオープンしたコワーキングスペースは、2400人の利用を目指していたが6000人を超えたこと、満足度が高い一方、土日祝日の開館を望む声が多く、年末年始と3月に試験的に開館したことが報告された。今後について、「アンケート結果を集約し、対応を検討していきたい」とした。

 年間67回あったイベントのうち、毎月開催の半自動で人同士がつながるイベント「MEET@」で、参加をきっかけに起業に至った人がいたことなども紹介された。

 今年度は、引き続きスキルシフトの掲載につなげる支援や、延岡市にゆかりがある企業OB等と連携し、地元企業の課題解決のための取り組みを行うこと、コワーキングスペースを活用したビジネスマッチング、起業支援の推進を行うことなどを確認、承認された。

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