本紙掲載日:2023-06-19
(3面)

同僚が意識不明・協力して救命

高須さん、川名さんに感謝状−延岡市消防本部

 延岡市消防本部(永谷正男消防長)は14日、急病で意識不明となった男性に適切な救命措置を行い、その後の社会復帰につなげたとして、延岡市内の男性ら3人に消防長感謝状と記念品を贈った。

 表彰を受けたのは、延岡市大貫町の漁業眇楡教韻気鵝複械押砲函同市旭ケ丘の建設会社役員川名寿和さん(49)と、コンビニエンスストアの従業員。

 市消防本部などによると、今年2月20日の午後2時34分ごろ、川名さんが延岡市西階町のコンビニエンスストアに立ち寄った際、川名さんの同僚・40代男性が突然、助手席で意識を失った。

 川名さんは、すぐに助けを呼び、買い物中だった眇椶気鵑蕕閥Δ肪棒を車外へ。通報したコンビニ店員が救急隊の指示を口頭で伝え、眇椶気鵑狼澣渕崚着までの7分間、心臓マッサージを続けた。

 男性は心筋梗塞で県立延岡病院に入院。約1カ月半後に退院。後遺症もなく、現場に復帰したという。

 眇椶気鵑蓮崋汰は初めてだったが、学生時代の(心臓マッサージの)講習を思い出しながら『息をしてくれ』と必死だった。男性が社会復帰されたことが一番うれしい」と笑顔。

 川名さんは「同僚を助けないといけない、の一心で、当時、頭は混乱していた。社会復帰は難しいと聞いていたので、回復の報告を受けた時は、電話越しで初めて声を出して泣きました。もう二度と同じ局面には遭遇したくない」と話していた。

 市消防本部によると、心筋梗塞の気絶状態で、7分間処置がなかった場合、救命率はわずか10%。意識が戻ったのは「バイスタンダー(救急現場に居合わせた人)の迅速で適切な処置のおかげ」としている。

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