本紙掲載日:2023-06-19
(6面)

自然体験の重要性伝える−すみれ保育園

NPO法人5周年記念の写真展と講演

 延岡市無鹿町のすみれ保育園(霤長代園長)は17、18日、延岡総合文化センターでNPO法人太陽の里設立5周年を記念した写真展「あしあと」を開いた。自然と触れ合いながら過ごす日常を切り取った約130点を展示。ほほ笑ましい子どもたちの姿に、会場に笑顔の輪が広がった。

 すみれ保育園は1980年2月、認可外保育園として設立。核家族化が進む中、2003年1月には「子どもの優しさを育むためにお年寄りの力を借りたかった」(霤脹狡后砲函敷地内にデイサービスかぼちゃの家を開設した。18年5月に保育園では珍しいNPO法人として登録。19年4月に認可園となった。

 かぼちゃの家の開設20周年も兼ねて企画した写真展には、同園が大切にしている「自然の中で」の活動の様子がずらり。デイサービスの利用者と子どもたちが散歩を楽しむ様子、生き物を探して川をのぞき込む真剣な子どもの表情、2本の足でしっかりと立ち上がった赤ちゃん―などその瞬間が、温かさの伝わる1枚の写真に収められ、来場者を笑顔にしていた。

 18日には記念保育講演も行われ、NPO法人ヒミツキチ(宮崎市)理事長の山下朋子さんが「子どもに大切な遊びについて〜外遊びの積み重ねから見えてきたもの〜」と題して話した。

 子どもたちが安心して遊び、自然体験や芸術体験ができる居場所をつくり、運営している山下さんは、「リアルな体験を通してこういう勉強が必要だと知って学ぶと、どんどん吸収する」「遊びを軸に仲間ができ、仲間になると本音が出る」などと体験を通して感じたことを紹介。「地域の中で、外遊びができる環境を大人がつくるべきではないか」と訴えた。

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