認知症への理解と予防－効果的なゲーム

スリーＡ増田方式・リーダー養成講座－延岡市社協

　延岡市社会福祉協議会（柳田泰宏会長）は１５、１６日、簡単なゲームや脳トレを楽しみながら認知症を予防する「スリーＡ増田方式」のリーダー養成講座を行った。４０～７０代まで２４人が参加。認知症への理解を深め、予防に効果的なゲームの提供の仕方などを学んだ。

　スリーＡ増田方式は、「明るく」「頭を使って」「諦めない」の頭文字を取ったもの。ＮＰＯ法人スリーＡ増田方式研究所（静岡県）の増田末知子理事長が考案し、２０１２年１２月に商標登録証を取得した。

　市内では、インストラクラー認定を受けたＮＰＯ法人日向の国笑いと癒し研究所理事長の小池光貴さん（６９）＝妙見町＝が市内外に出向いて、教室を開催。昨年だけで２千人以上が受講している。高齢化が進み、需要も高まっているとして、社協が体験メニューとして提供しようと、今回初めて企画した。

　小池さんは２日間にわたって、認知症について、スリーＡ増田方式のさまざまなゲーム、地域活動の行い方などを伝授。ゲームや簡単な体操では、童謡に合わせて隣同士の人と触れ合ったり、手遊びをしたりと実際に体験しながら学んだ。

　社協によると、「楽しかった」「学んだことをマスターして広めたい」「役立てたい」など、前向きな声が寄せられたという。参加者は今後も複数回交流会を行って仲を深めたり、小道具を作ったりしながら、リーダーとして派遣される準備を整えていくという。