本紙掲載日:2023-06-21
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世界大会に出場−高千穂町の興梠祐玖さん

甲斐町長(右)に出場を報告した興梠さん

FISグラススキーチルドレンキャンプ・レース

 県立五ケ瀬中等教育学校3年で、高千穂町三田井出身の興梠祐玖(たすく)さん(15)が、7月15日からスロバキア共和国で行われる「2023FISグラススキーチルドレンキャンプ・レース」にナショナルチームメンバーとして出場する。20日に同町役場を訪れ、甲斐宗之町長らへ意気込みを語った。

 グラススキーは、キャタピラベルト付きのスキーで草の斜面を滑走するスポーツ。技術や基本操作はスノースキーと同じだが、草の上を滑るという特性上、横滑りや急停止ができず、より安定した外足荷重とスムーズな荷重移動が求められる。

 同キャンプ・レースは国際スキー連盟が主催、年に1回、加盟約10カ国のいずれかで開催され、同年代の選手と国際交流を深めつつ練習や競技会に臨むというもの。

 興梠さんは、昨年10月に長野県であった全日本選手権大会回転競技ジュニアの部で優勝し、全日本グラススキー連盟の強化指定選手に選出された。以来、実績を重ね、今月3、4日に国富町で開かれた世界選手権代表兼ナショナルチームメンバー選考会で入賞、遠征の切符をつかんだ。

 小学校までサッカー部だったという興梠さんは、進学を機に、かねてより興味を持っていたスキーへ転向。現在、1〜5年生14人が所属するスキー部で活動している。

 入部した年のオフシーズンに「スノースキーの動きの参考になるから」と先輩に誘われ、グラススキーに挑戦。「草の上を滑る疾走感」のとりこになった。種目は回転、大回転、スーパー大回転などのうち、最も旗門の間隔が狭く、正確で素早いターン技術が要求される回転が得意という。

 甲斐町長は「日本の代表になるということは相当の努力をされてきたと思う。町としても誇らしく、世界トップレベルの同年代選手と競い合うことでさらなる飛躍を期待する」と激励。

 興梠さんは「このような貴重な機会を頂けて、とてもありがたいという気持ちが強い。日頃の練習の成果を発揮し、良い結果を持ち帰ることができるよう頑張りたい」と力を込めた。

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