愛宕山の登山道などを清掃

延岡の上田工業が地域奉仕活動

　延岡市古城町の上田工業（本社・同市古城町、森龍彦社長）は１７日、協力会社の総勢１４８人で愛宕山一帯の清掃、除草作業を行った。愛宕山笠沙（かささ）の御碕公園や山頂まで続く市道の拡幅工事に携わっており、地域奉仕活動の一環で、毎年の恒例行事として取り組んでいる。今年で３０年目。

　参加者は、展望台から麓まで続く約２キロの市道を上り下りしながら、３区間に分かれて一斉に作業。山中にはあちこちで電動草刈り機のエンジン音が響き、刈り取った雑草や枝木は、熊手や竹ぼうき、重機を使って回収。残った落ち葉は送風機で払った。休憩も挟みながらの約２時間の活動で終わる頃には、道路など一帯はすっきりとなっていた。

　上田工業は１９５３年に創業。「顧客第一主義」を基本に橋の耐震補強工事や商業施設の建設工事、リフォーム、不動産業など、地域に根差した事業を展開。市道愛宕山公園線の拡幅工事で責任者を務めていた上田工業土木部係長の吉田彰人さん（５４）は「清掃活動は道が完成する前から続いている。今なお、多くの方たちに愛される道になっていることは、工事をした側としてもやりがいがある。今後も長く、気持ち良く利用していただきたい」と話していた。