本紙掲載日:2023-06-22
(3面)

SDGsテーマ−ものづくり実験教室

布に絵を描く子どもたち

旭化成延岡1地域活性化推進グループ

◆親子が参加−ミツロウラップ作る

 旭化成延岡総務部地域活性化推進グループは17日、延岡市旭町の旭化成向陽倶楽部で「ものづくり実験教室」を開いた。午前、午後の部合わせて20組の親子が参加。SDGs(持続可能な開発目標)をテーマに、ミツロウラップを作った。

 科学を身近に感じてもらう場の提供などを目的に、グループは不定期で実験教室を開いている。

 参加者はまず、同グループ担当課長の阪元博一さんの説明でミツロウラップについて学習。ミツロウはミツバチの巣から採れるロウで、自然に出る巣が原料のためミツバチには影響がないこと▽洗って繰り返し使用できること▽抗菌作用があるため、食材が長持ちすること▽常温や冷蔵保存のものに限るなど、使用用途に制限があること―などを紹介した。

 同グループの永野美紀さんから作り方の説明を受けた子どもたちは、早速、真っ白な布に自分の好きなイラストや模様を描いてオリジナルの布を用意。ミツロウシートを小さくちぎって布の上に並べ、クッキングシートの上からアイロンをかけると、ミツロウが全体に広がり、張りのあるラップが出来上がった。

 母親と参加した阿部夏希さん(11)は、「初めてアイロンを使ったが、ロウが溶けていくのを見るのが楽しかった。お菓子を包むのに使いたい」と満足そうだった。

 この日は、延岡工業高国際ボランティア部から2年生3人が参加。アイロンがけの補助などを行った重黒木真央さん(17)は、「教えた通りやってくれたのがうれしかった」と話していた。

 旭化成はサランラップを製造しているが、SDGsの「使う責任、作る責任」の観点から企画。「プラスチック製のラップと互いに用途を補い合うことで、プラごみを減らす大きな一歩につながれば」と呼び掛けた。

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