本紙掲載日:2023-06-23
(3面)

販売総額20億円−前年度割り込む

東臼杵郡市畜連の第72回通常総会

22年度東臼杵郡市畜連が総会

◆飼料高騰高止まり、続く厳しい状況−取り扱い頭数は目標を上回る

 東臼杵郡市畜産農業協同組合連合会(楠田富雄会長)の第72回通常総会は16日、延岡市櫛津町の同会館で開かれた。2022年度の子牛と成牛を合わせた取り扱い頭数は子牛3493頭、成牛549頭で目標(子牛3465頭、成牛540頭)を上回ったものの、販売総額は20億8010万円で、子牛平均価格の大幅な下落を受けて前年度(26億3876万円)を大きく割り込んだことが報告された。

 22年度の子牛の平均取引価格は54万3193円で、前年度比12万2292円の下げ。成牛の平均取引価格も33万2849円で同比11万4056円の下げとなった。

 楠田会長はあいさつで飼料をはじめとする生産資材、燃料の高騰が続いていることが畜産農家に追い打ちを掛けている厳しい現状に触れ、「6月の競り市が10日から始まりました。きょうは小林で行われましたが、生産者が納得できる価格にはなっていないというのが実感。経費の高止まり続きに加え、平均価格が右肩下がりなのはご承知の通り。畜連管内の畜産農家は416戸、母牛の数は4500頭を切りました。厳しい内容です」と現状を報告。「政府も同じですが、JAグループとしても農家が継続できる支援が第一義。良質な子牛を生産するための指導と販売促進が不可欠です。皆さまからの改良、改善に対するご意見を頂きながら、引き続き取り組みます。どうかよろしくお願い致します」と呼び掛けた。

 議事では、2022年度の事業報告と決算案、今度の事業計画と予算案を審議し、原案通り承認した。今年度の取り扱い目標頭数は子牛3460頭、成牛480頭で、金額は合計20億5060万円とした。

 新年度事業は畜産を取り巻く状況について、ロシアのウクライナ侵攻の終結が見通せず、飼料と原材料費の高騰が長引く懸念に加え、韓国で発生しアジア地域で多発している口蹄(こうてい)疫への防疫意識の徹底が求められるとした上で、々睥霾豕蹐旅洪靴鮨篆覆啓僧矛鵑揚えた母牛群造成と維持・拡大に努める■贈漫糞軼狙性リンパ腫)清浄化の取り組みをさらに前進させるためにJAや行政、関係機関と生産者の一体化を図る10月から導入されるインボイス制度への対応と販路拡張、購買者誘致で市場の活性化と販売力の強化を図ること――などの基本方針を確認した。

 また、4月に任期満了を迎えたJA延岡の役員人事に伴い、楠田富雄組合長(同連盟会長)、川原博之副組合長、謀塚蟻理事の同連盟理事への再任と、松田武文理事の同連盟監事への選任が承認された。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/