保育士など目指す学生へ

幼稚園・認定こども園−合同就職説明会・宮崎

　県幼稚園連合会（森迫建博会長、１０３園）主催の幼稚園・認定こども園合同就職説明会は１８日、宮崎市のニューウェルシティ宮崎であり、幼稚園教諭や保育士を目指す県内の養成校（大学や短大、専門学校など）の学生ら約５０人が参加した。

　合同就職説明会は、来年度採用に向けて就職活動する学生らに加盟各園の特徴を知ってもらおうと、２０１４年から開催している。今回は１８法人・３６園が出展した。近年では幼稚園教諭や保育士の不足が叫ばれ、人材確保が課題となっている。

　説明会では各園がブースを構え、それぞれ動画や写真などで園のＰＲや保育の様子などを紹介。学生は希望する園や気になる園のブースで説明を聞いたり、幼稚園教諭や保育士になるために必要なことや休暇・給与面などを質問していた。

　富高幼稚園（日向市）に勤務して１年目の西田初美さん（２１）は、就職活動に挑む学生に「就職が決まるタイミングは人ぞれぞれ。周囲が決まっても焦る必要はない。いろんな所を見て自分の生涯働く園を探してほしい」とアドバイスした。

　宮崎学園短大保育科を卒業し、現在は福祉専攻科で学ぶ原飛翔さん（２０）＝延岡市土々呂町＝は、幼稚園や認定こども園への就職を志望。「園の雰囲気や勤務体制などを知ることができた。できるだけ地元に就職して貢献したい」と話していた。

　森迫会長は「少子化により保育士などの需要は少ないと思われがちだが、実際は多い状況。こうした就職説明会の機会などを通して、学生の皆さんにはいろんな園について知っていただき、就職活動につなげてほしい」と期待した。