本紙掲載日:2023-06-29
(3面)

23年度・高千穂町観光協会定時社員総会

2期連続の増収増益

◆会長に竹尾さんを再任

 一般社団法人高千穂町観光協会の2023年度定時社員総会が28日、同町自然休養村管理センターであった。218正会員のうち、172人(委任状を含む)が出席。昨年度の収支決算や今年度の事業計画などに関する5議案を承認した。役員改選もあり、会長に竹尾通洋さん(67)=同町岩戸=を再任した。

 22年度の決算は、総収入が前年度比1億638万円増の4億3528万円。支出は前年度比5419万円増の3億5348万円。当期純利益は前年度比5219万円増の8180万円で、2期連続の増収増益となった。

 高千穂峡の貸しボート利用数は、料金改定や新型コロナウイルス感染症の沈静化などに伴い、前年度比3万8259そうから5万5202そうに増加。収入は前年度比7958万円増の2億7619万円だった。

 今年度の事業計画では、「神話・歴史・文化・自然・人による感動づくりと次世代の新・感光地『高千穂』の構築〜世界への第一歩」を基本方針に掲げ、着地型旅行商品の造成やワンストップ予約が可能なシステム構築、観光産業の高付加価値化などに取り組む。

 役員改選では、竹尾会長を含む理事16人、監事2人を選任した。任期はいずれも2年間。

 このほか、事業所の規模等に基づく会員等級を撤廃し、年会費を正会員6千円、賛助会員5千円に統一することなどを求める定款および規定改正、公共交通機関を利用して訪れた観光客らの利便性向上や町中心部の活性化等を図るべく、協会事務所を移転する案などをいずれも原案通り承認した。

 移転先は三田井地区のギオンパチンコ店跡を予定しており、予備設計を明らかにした上で来年度中の着工を目指す考え。

 竹尾会長は「観光事業は、地域の皆さんの賛同が得られなければ前に進まない。日本一の神話の町を実現するため、魅力ある地域資源に磨きを掛けながら頑張っていくので、ご理解とご協力を賜りたい」と話した。

選任された役員は次の通り(◎は会長、○は副会長)。
理事=◎竹尾通洋(竹尾組)○佐藤基永(神楽酒造)睫邨丹譟蔽匏担檗帽暖綉閏(ケーテック)工藤勝利(ホテルグレイトフル高千穂)児嶋佐代子(そば処天庵)松本和幸(居酒屋無我夢中)小野正道(神話レンタサイクル)佐藤英記(下川登神楽保存会)佐藤和彦(高千穂焼五峰窯)佐藤雄二郎(かみのや)佐藤崇(ホテル四季見)佐藤利光(西臼杵衛生公社)今村康薦(光栄建設)佐藤雅高(神都高千穂観光開発)甲斐雅也(甲斐製茶園)▽監事=竹村安博(タケムラ不動産)木下喜三子(宿かりぼし)

◆全共で活躍、茶農家などを特別表彰−麻生国交省延岡所長が特別講演

 この日は、第12回全国和牛能力共進会で活躍した畜産農家7人と日本茶AWARD2022で日本茶準大賞などを受賞した茶農家1人に特別表彰、高千穂の夜神楽の保存活動などに尽力した奉仕者(ほしゃ)3人に観光功労者表彰、協会事業に20年以上貢献した職員1人に永年勤続表彰を贈呈。竹尾会長が一人ずつ、表彰状を手渡した。

 また、国土交通省九州地方整備局延岡河川国道事務所の麻生宏斉事務所長が、九州中央自動車道の整備状況などに関する特別講演を行った。
被表彰者は次の通り。

【特別表彰】
▽畜産農家=佐藤孝輔(岩戸)林秋廣(田原)藤原和昭(三田井)佐藤悟、馬大志、田辺貴紀、興梠友成(上記はいずれも上野)▽茶農家=甲斐雅也(上野)。

【観光功労者表彰】
佐藤公也(二上神楽保存会)林好光(下田原神楽保存会)甲斐敬二(中畑神社神楽保存会)。

【永年勤続表彰】
工藤久典(高千穂町役場地域振興課)。

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