本紙掲載日:2023-06-29
(2面)

中小支援「できる限り」−物価高騰など依然厳しく

延岡商工会議所−通常議員総会

 延岡商工会議所(吉玉典生会頭)は28日、延岡市紺屋町のエンシティホテル延岡で通常議員総会を開き、2022年度の事業報告や収支決算などを承認した。

 22年度は、コロナ禍における中小企業などの支援施策の拡充や東九州自動車道、九州中央自動車道の整備促進に関する提言を国や県に実施。中小企業などの支援では、スタートアップ支援センターによる窓口相談会やスタートアップ塾(創業塾)などを開催したほか、女性経営者などの育成、事業承継のサポートを行った。

 このほか「仕事と暮らし応援リフォーム商品券」の発行やキャリア教育などの推進、「ひむかのくにえんぱく(キッズ・秋季・通年型)」の実施、まつりのべおかの開催、まちづくり延岡による空き店舗出店支援や商店街活性化支援の推進などを通して、地域経済の活性化や人材育成、観光振興などに取り組んだ。

 あいさつに立った吉玉会頭は、「新型コロナに関しては発生前の環境に戻りつつあるが、ロシアによるウクライナ侵攻や物価高騰など中小企業等を取り巻く環境は依然として厳しい。商議所としてできる限りの支援とともに、道路インフラ関係の整備についても引き続き促進活動に取り組んでいきたい」と話した。

◆記念事業特別表彰・地域振興大賞にCCC−起業家大賞は野本さん


 総会後には記念事業特別表彰もあり、延岡市駅前複合施設エンクロス(幸町)を運営する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」に地域振興大賞、「NOMOBAKERY」(幸町)の野本功二代表(45)に起業家大賞が贈られた。

 両賞は地域経済の活性化に著しい功績のあった個人や企業に贈られ、2014年に同商議所が創立80周年を記念して創設した。

 CCCはエンクロスの運営を通して地元情報の発信、子育て支援、中心市街地のにぎわいづくりなどによる地域振興、野本さんはスタートアップ支援センターの支援を受けた市認定創業者として、〃行列のできるパン屋さん〃の堅調な経営と事業拡大を続けていることなどが高く評価された。

 吉玉会頭から賞状と盾を受け取ったエンクロスの渡辺慎也館長は「このような栄誉ある賞をいただき感謝している。エンクロスの指定管理者として今後も延岡をより楽しく幸せに盛り上げていきたい」、野本さんは「家族やスタッフ、商議所の皆さんに支えられてやってきた。みんなを笑顔にしたいという気持ちを忘れずに頑張っていきたい」とそれぞれ喜びを語った。

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