本紙掲載日:2023-07-04
(9面)

工藤悠祐、九州ジュニア制す−柔道

九州ジュニア100キロ超級で優勝した工藤悠祐(延岡学園高)

延学初の100キロ超級王者−20歳以下

 柔道の第55回九州ジュニア体重別選手権(第26回女子)は2日、福岡市の福岡武道館であり、男子100キロ超級で工藤悠祐(延岡学園高3年)が優勝。9月に埼玉県である全日本ジュニア出場を決めた。延岡学園高によると、同校選手の九州ジュニア優勝は第44回大会の橋口祐葵さん(66キロ級)以来。超級での優勝は初めてという。

 今年15〜20歳になる選手の体重別の大会で、各階級各県の上位2選手が出場。大学生も出場するため、高校生の優勝は難しい。延岡学園高からは7選手が出場し、上位に進んだのは工藤のみだった。

 180センチ、107キロの工藤は延岡市出身。小学1年生の終わりに柔道を始め、延岡少年柔道クラブ、東海中を経て、同校に進んだ。

 1、2回戦を一本勝ちし、準決勝は今年、高校の九州大会で2度敗れた、東海大福岡高の選手と対戦した。

 その直前、2回戦までの戦いぶりで、佐藤嘉剛監督は「これまでやってきたことが出せず、やるなと言われたことをやっている」と指摘したという。

 「3度目の戦い。絶対に勝つ」とは本人。その戦いは監督が「一皮むけたことがありありと分かった」と評する内容。豪快な小外刈りで一本勝ちし、全日本出場権をつかんだ。

 決勝は大学生との対戦だったが、「リベンジができてその勢いのまま勝てた」とまたも小外刈りで一本。結局、4試合ともに一本勝ちで20歳以下の九州王者に輝いた。

 8月には団体、個人日本一を目指す全国高校総体も控える。「いいモチベーションになり、課題も見つかった。細かい技術を詰め、追い込んだ練習をやっていく。日ごろ支えてくれる保護者の方たちに少しでも感謝を伝えられる試合をして、優勝したい」。

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