本紙掲載日:2023-07-06
(2面)

語り合って地域連携−延岡市北浦町

三川内小中・学校で住民と懇談会

 延岡市北浦町の市立三川内小中学校(上中別府利一校長、40人)は6月30日、地区懇談会を開いた。地域連携を目指して児童生徒が地域の人と直接語り合うことが目的。初の取り組みに、住民は三川内地域内5地区から約30人が参加。今月23日に予定している「三川内河川大清掃(MKD)」についての打ち合わせなど、熱心に意見を交わした。

 この日のために、児童生徒は事前にチラシを作って住民に配り、参加を呼び掛けていた。学校からは、小学部3年生以上が参加した。

 中学部は、保護者が在校していた頃も含めて、同校が長年取り組んでいるホタルの観察結果などを報告。2014年には急激に数が減少したが、徐々に増加傾向にあることなどを伝えた。小学部は学校行事について発表した。

 その後の意見交換には小学部5年生以上が参加し、地区別に行われた。

 MKDは、ホタルの環境保護を目的に、同校が1998年から続けている活動。住民も参加しており、地域を挙げた一大イベントになっている。

 地図を見ながら、それぞれの当日の動きを確認。ホタルの餌となるカワニナの増殖を目的に一昨年から設置しているカキ殻について、どこに設置するのが効果的か、どこを重点的に清掃すべきか、熱心に話し合う姿も見られた。

 12月に予定している修学旅行先で行う三川内のPRについて、地域の人に助言を求める場面もあった。

 いずれも中学2年の工藤暖珂(はるか)さんは「地域の人たちが本気で活動に取り組んでいることが分かった」、中島愛之助さんは「地区の人が川の危険性を知り、安全面を考えてくれていることが伝わった」と感想。

 永優心さんは「地区の人が協力してやっていることが分かった」と話し、「MKDは何十年も前から続いている行事。僕らの代で途絶えさせないように続け、川をきれいにしたい」と決意を新たにしていた。

 来年2月には、子どもたちが各地区の公民館に出向いて、懇談会を行う予定になっている。

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