本紙掲載日:2023-07-08
(8面)

田植え、親子で楽しく−JA延岡あぐりスクール

10月下旬に収穫予定

 親子での農業体験を通じて食と農について学ぶJA延岡(楠田富雄組合長)の2023年度第2回「あぐりスクール」がこのほど、延岡市大門町の水田であり、8家族21人が参加して田植えを楽しんだ。

 この日はJA延岡東海支店前で開会行事があり、校長を務める川原博之副組合長があいさつし、参加者代表の子どもが「みんなのためのお約束」を唱和。農業や食べ物について学ぶこと▽友達と協力しながら挑戦すること▽感謝の心を持って好き嫌いせずに食べることを宣言した。

 その後、同支店裏の田んぼに移動。JA職員が「天候に恵まれますように」「事故に遭いませんように」「おいしい米が収穫できますように」と作業の安全と豊作を祈願しながら水田の隅にお神酒をささげる様子を見学した。

 スクールでは例年、ヒノヒカリを植えていたが、台風などで倒伏することが多かったため、今回から背丈が低く、倒れにくいヒヨクモチ(もち米)を植えることに。水田に入った参加者は横一列に並び、等間隔で付けられた目印に沿って昔ながらの手植えを体験した。「マット苗から2、3本の束をちぎり取り、人さし指と中指で差し込むように植える」などとアドバイスを受けると、友達や家族と見せ合いながら田植えを楽しんだ。

 また、現代では機械を使って作業する農家が多いことを知ってもらうため、川原副組合長が田植え機に乗って実演。子どもたちは間近で機械の操作や機能などを学んだ。

 作業後は、同市大野町在住の松田武文さんから差し入れられた大きなスイートコーンをパクリ。「おいしい」「甘い」と笑みを浮かべながら舌鼓を打った。

 初めて参加した甲斐月菜さん(南方小3年)と甲斐礼菜さん(同6年)は、「楽しくて植え方が分かった。普通に植えたら苗が倒れるので、根っこの方を持って差すように植えることを意識した。(収穫後は)餅をついて、しょうゆとのりを付けて食べたい」と話した。

 植えたもち米は10月下旬に収穫。12月の閉講式の餅つき体験で使う予定という。

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