本紙掲載日:2023-07-10
(2面)

今秋開催へ・創設者招き説明会

まちゼミ−集客の秘策は

 高千穂町商工会(後藤和博会長)は6月29日、今秋(9月15日〜10月15日)開催を予定している「第2回高千穂まちゼミ」の事業者向け説明会を同会で開いた。まちゼミ創設者で、内閣府地域活性化伝道師の松井洋一郎さん(54)が訪れ、集客の秘策などを伝授した。

◆満足度高く「今後の展開楽しみ」

 まちゼミは、2003年に愛知県岡崎市で始まった取り組みで、店舗スタッフが講師となり、専門店ならではの知識や情報を伝える少人数制講座を行う。

 高千穂町では昨年、初めて開催し、町内15店舗が21講座を担当。計61人が受講し、アンケートの満足度統計では大満足71%、満足29%と好評を博した。

 顧客と店舗スタッフが交流する機会を設け、信頼関係を築くことで〃三方(顧客、店舗、地域)よし〃の相乗効果が見込めることから、客足減少などへの打開策として全国へ拡大。「会場内での販売行為や勧誘をしない」をルールとし、現在、約450地域3万店舗の賛同を得ているという。

 松井さんは全国の優良事例を基に、講座の組み立て方や目を引くキャッチコピーのつくり方を紹介。このうち、キャッチコピーをつくるポイントとして、ターゲットを絞るワード選び▽数字などを盛り込み、具体性を持たせる▽良いと思ったキャッチコピーを参考にすることを勧めた。

 検討している講座内容について出席者同士で意見を交わす時間もあり、前回、5講座を考案したという韓国料理店・美味屋はるはる(三田井)の空閑歩店長(39)は「新規顧客の獲得やニュービジネスへの足掛かりにつながれば」と期待。

 松井さんは「前回の満足度が非常に高かったので、今回はもっと大勢が訪れると思う。高千穂まちゼミは多様な業種の店舗が参加している点で魅力があり、これからの展開が楽しみ」と話した。

◆参加店舗、18日まで募集

 高千穂町商工会は、「第2回高千穂まちゼミ」の参加店舗を募集している。締め切りは今月18日。対象は町内全店舗。費用はは、会員および加入予定者は無料(3講座以上は要相談)、非会員は1講座に付き3千円。事前説明会または研修会を受講した人に限る。

 ゼミは原則無料(材料費等は徴収可能)で、先着2〜8人程度を対象に各店舗で実施。時間は1講座当たり1時間を目安とし、期間内に複数回行うことができる。

 自店舗の使用が困難な場合、近隣店舗や公共施設等での開催も可能。希望者は、同会などで入手できる申込用紙に必要事項を記入し、メールまたはファクスで申し込む。

 高千穂まちゼミを担当する同商工会の工藤耕二さん(46)は「まちゼミは参加店舗が多いほど盛り上がる事業。ご不明な点など、要望とあらば直接説明にも伺うので、奮ってご参加いただきたい」と呼び掛けている。

問い合わせは同会(電話高千穂72・2350)。

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