本紙掲載日:2023-07-11
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中学生平和交流団を派遣

日向市中学生平和交流団の参加者

8月に長崎と沖縄へ−日向市が結団式

◆平和への願いを肌で感じて

 日向市は平和交流事業の一環として、8月に長崎市と沖縄県の2市1町に中学生平和交流団を派遣する。その派遣団の合同結団式が6日、市役所であった。交流団の派遣はコロナ禍の中止を経て長崎が4年ぶり、沖縄が5年ぶりとなる。

 長崎市には、8月7〜10日の3泊4日で市内の中学3年生7人を派遣する。同9日の「長崎原爆の日」に合わせて開かれる平和祈念式典やピースフォーラムに参加し、被爆体験講話を聞くほか、長崎原爆資料館などを巡る。

 太平洋戦争末期の学童疎開を縁に交流が続く沖縄県の宜野湾市、浦添市、南風原町には同8〜10日の2泊3日で、同じく7人を派遣する。疎開体験者、現地の中学生と交流するなどし、戦争の悲惨さや平和の尊さを学ぶ。

 結団式で今村卓也教育長は「平和への願いを現地で肌で感じてきてほしい。そしてピースメッセンジャーとして活動し、平和な社会づくりに貢献してほしい」と呼び掛けた。

 続いて、団員の紹介があり、この日が初顔合わせとなった中学3年生の団員が自己紹介などを行って親睦を深めた。

 沖縄に派遣される日向中の中嶋和奏さん(14)は「太平洋戦争の授業でちょうど沖縄について学んでいたので、現地では対馬丸についてもっと詳しく学んできたい」と話した。

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