本紙掲載日:2023-07-19
(3面)

細島小の津波訓練に合わせ避難

地震津波避難訓練で避難する児童ら(13日、日向市細島)

清正区・児童と初めて一緒に-日向

 日向市の細島小学校(藤原裕司校長、88人)と同公民館、地域住民による初の合同地震津波避難訓練が13日に行われ、全校児童と高齢者が、避難場所や経路などを確認した。

 近くの清正区(黒木英子区長)が公民館利用時の地震・津波発生に備えようと、避難訓練を毎月実施している同校の協力で行われた。

 児童や高齢者は地震発生の放送が流れると、机の下に隠れるなど身を守る行動をとった後に避難。施設2階から裏山への市道につながる避難ブリッジを渡るなどし、約200メートル離れた海抜25・5メートルの官軍墓地駐車場を目指して坂道を上った。

 児童は約3分で避難を完了。続いて上ってくる高齢者に「頑張ってください」など励ましの言葉を掛けた。約6分で全員の避難が完了した。

 参加した清正区の松葉洋一さん(81)は「坂道はきつかったが、いい経験になった。児童と一緒に避難訓練をするのはいいことだと感じた」と感想。細島小6年の藤倉颯大さん(11)は「地域のみんなが安全に避難し、誰一人けがをしないで助かるといいと思った」と話した。

 昨年8月に完成した同校の新校舎は、公民館の機能を併せ持つ県内初の複合施設。海抜2・2メートルに位置しており、市のハザードマップによると、南海トラフ巨大地震が発生した場合、津波浸水は2~5メートル未満と想定されている。

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