本紙掲載日:2023-07-19
(2面)

水泳・競技力向上へ強化練習

参加した児童生徒を指導する久世由美子さん(右)
水泳の競技力向上のため、3日間の強化練習に臨んだ県北の小中高校生たち

元日本代表コーチ・久世さんが指導

 県北地区の小中高校生の水泳競技力向上を図る強化練習は17日までの3日間、延岡市西階町の市営西階遊泳場プールであった。児童生徒約20人が参加。県中学校総合体育大会や全九州高校選手権新人水泳競技大会(末弘杯)に向けて、元オリンピック日本代表コーチの久世由美子さん(76)=幸町=の教えを受けた。

 水泳の普及や発展、競技人口の増加、選手への意識付け、関係スタッフの連携促進などを目的に市水泳協会(後藤哲朗会長)が昨年から実施。講師に久世さんを招き、五輪4大会出場およびメダル計4個獲得の松田丈志さんを育て上げた世界レベルの指導を仰いでいる。

 参加者は日本水泳連盟公認の50メートルプールでみっちりと泳ぎ込み、最終日には15分置き計4本のタイム計測へ。心拍数を計りながら自分で設定した目標タイム突破を目指した。

 久世さんに手の動かし方を教えてもらった延岡星雲高校1年の沢部絢平さん(15)=ビート延岡=は「推進力が増した。タイム向上と(9月開催予定の)末弘杯の結果につながると思う」と手応えを感じた様子。高千穂スイミングクラブでコーチを務める齋藤豪さん(42)は「参考になることが多い。人間性を重視されているところも、改めて勉強になる」と話した。

 久世さんは「公認50メートルプールでの練習はとても貴重。子どもたちもこの機会を最大限生かそうと励んでいた」と振り返りながら、「技術とともに礼儀や感謝の気持ちが大切。今年もそういった部分がしっかりしていたので今後が非常に楽しみ」と地元の若手スイマーのさらなる成長に期待を寄せていた。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/