本紙掲載日:2023-07-21
(2面)

農園で育てた野菜はいかが−浦城小

自分たちで育てた野菜を販売した子どもたち

児童が接客−地域の人たちに販売

 延岡市立浦城小学校(多良久校長、3人)は10日、学校近くの「浦城っ子農園」で栽培、収穫した野菜の販売会を開き、訪れた人たちを笑顔で迎え、自分たちで育てた作物をPRした。

 販売会は、地域の人たちが集うにぎわいの場を創出し、活性化につなげることなどを目的に企画。同農園では4月から野菜の栽培を始め、種まきや苗植え、その後の水やりなども続けてきたという。

 6日の初回に続く第2回のこの日、児童は登校すると早速、野菜を収穫して袋詰め。〃店頭〃に並べるピーマン、ニンジン、ジャガイモ、トウモロコシなど10種類を準備した。

 すべて1袋100円に価格を設定し、商品をどう並べるか、販売所を彩るポップやラベルのデザインはどうするかなど、児童主体で考えたという。

 児童玄関前に設営した販売所には、開店前から地域の人たちが訪れ、待ちきれない様子。1年生の谷口芽衣さんは「もうしばらくお待ちください」とアナウンスし、午前9時になると、児童3人の「いらっしゃいませ!」という元気な掛け声が響き、販売所はオープンした。

 開店と同時にみるみる商品はなくなっていき、わずか15分ほどで完売。途中、残り3袋ほどになった時点で来店した人のために、急きょ次回以降に向けて残していたジャガイモを数個袋詰めして、並べる場面もあった。児童は会計、接客、商品補充を分担してこなし、「ありがとうございました!次も9時に来てください」との呼び掛けも欠かさなかった。

 谷口さんは「いっぱい売れてうれしかった。次も頑張ります」とやる気十分。

 5年生の長濱瑛茉(えま)さんは「途中で(商品が)なくなってしまったので、考えないといけない。お客さんの質問に答えたり、おつりを渡したり、同時にいろいろできるようになりたい」。同じく5年生の岩切朝海(ともみ)さんは「今回は1回目の販売の反省を生かして、うまく役割を分けられたので良かった。次はもっと声を出せるように頑張りたい」と話していた。

 販売会は、夏休み中や2学期以降も計画しているという。

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