本紙掲載日:2023-07-24
(7面)

第105回全国高校野球選手権宮崎大会準決勝

不屈の〃聖心〃大逆転

 初回に4点を失った聖心だが、培った精神力は不屈で乱打戦を競り勝った。主将の長瀬は「奇跡。力のあるチームに気持ちで勝てた」と会心の表情だった。

 県選手権地区予選でまさかの敗戦。その翌朝、3年生を中心に集まり、「今の自分たちじゃ勝てない」。勝負所で強い気持ちを持てるよう考えた。

 それが〃ホームラン〃。ノックやケース打撃などで、気の抜けたプレーや、同じミスが続いたときに、捕手・山が号令。全員でダイヤモンドを一周する罰走を自分たちに科した。

 準決勝は初回、今大会チームを支えてきた渡野がまさかの4失点。だが、大会前には練習で〃ホームラン〃がほとんどなくなり、大会では接戦を制してきたチームは揺るがない。

 「まず1点」、「1点ずつ」。声を掛け合い、強いゴロを転がして全力疾走。敵失でも何でも塁に出てつなげる。一人ひとりがやるべきことを徹底し続け、集中打が途切れなかった。

 ライバル対決を制し、山は「上位の戦いは外角をどう打つか。そこで、ずっとやってきたチームプレー、チーム打撃ができた。次も今までやってきたことと同じ。いつものプレーをする」。長瀬は「自分たちらしくやれば、結果は付いてくる。相手も勢いはあるが、のまれずのみ込みたい」。落ち着いている。

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